い~ろ~は~に~ほ~へ~と~
い~ろは~の~ひぃめさぁんきぃえちゃった~
ろ~くいろて~ふて~ふお~いか~けて~
は~くじゅ~うさ~むら~いあ~とおった~
に~しのと~りい~のそ~のむこう~
ほぉ~か~のよ~までと~んでった
へ~るどらど~へ~るど~らどっ
と~きのむこ~へとんでった~
キャハハッ
キャハハハハッ
ねぇねぇ、次あれしよーよー
キャハハッ
アハハッ
1575年 天正三年
日本
時は戦国時代・・・
辺りは戦乱の世・・・
その中で、全くと言っていいほど戦火に見舞われない国があった・・
城主:「色葉 奥山」が統める国
この地方へはどの国の将軍達も侵略を踏みとどまった
その理由・・・
そこのお城のお殿様には一人娘がいた・・
「色葉 ほへも」・・ほへも姫・・・
とてもとても不思議なお姫様・・・
年を取らないお姫様・・・
もっとも不思議な事・・・
なんとお姫様は意のまま身の内に宿る幻獣を操ることが出来た・・・


戦国時代の将軍、色葉奥山(いろはおくやま)の一人娘
「色葉 ほへも」
神通力を使い人々から一目置かれ・・いつか魔女や妖怪と呼ばれる
唯一の友達が、身に宿る数々の幻獣達と・・・
当主側近の 色葉国大将軍 白獣の「天道平八郎」であった
そうして日本中の将軍達は、ほへも姫の 神々しさ に恐れを抱いた・・・
・・・・そんなある日のこと、
南蛮商人がお城へ不思議な物を売りに来ました。
それは知矢飛と呼ばれる水晶のようなもの。
覗きこむと、それはまるで 満天の星空 がそこにあるようだった・・・
まだ齢10歳のほへもは・・・
ほへも: わぁ・・素敵!こんな綺麗なもの見たことがないわっ!
と、目を奪われます。
奥山は、娘がそんなに喜ぶならばと、
その宝石を買い与えました。
知矢飛はほへもの大変お気に入り
いつもいつも大事に大事に肌身離さず持っていました・・
それから何年もして・・
不思議な事に気が付きます・・・
ほへもは全く年を取りません・・・
姿形も全く変わらず美しいまま・・・
城下では噂になります
「やはり姫様は、もののけか妖怪の類 か」と・・・
しかし、ほへもは寂しくなんてありませんでした。
友達といえる幻獣、
それに相談にいつも乗ってくれる白獣の「天道平八郎」がいつも一緒にいたから・・。
もう一つ、城下で流行った噂がありました・・
「 入らずの西の森の幽霊騒ぎ 」 です。
それは、入らずの西の森に近づくと
「へるどらーど・・・・・こっちだよ・・・へるどらーど」
・・・っと、何者かが近づいてくる声が聞こえ・・・
・・・振り返ってもだぁれもいない・・・
とって喰われるんじゃないか・・と、町人達は震え上がり、
より一層西の森へ近づかないようにしました。
その噂、不思議なものに敏感な姫の耳にも入りました。
ほへも: 入らずの西の森・・・本当に幽霊なんているのかしら・・
天道: もしそんな者がいても、拙者が姫をお守りいたします.
ほへも: そうね・・・・・・でもぉ会ってみたい気もするわっ
天道: ひっ・・姫様!そっそれはいかんですぞw
ほへも: うふふww 天道はすぐ本気にするーw
天道: どわっ・・・またからかわれましたね~!姫様にはかなわんw
2人: あははははははははは・・・・w
しかし・・・・・
ある晩の事、
ほへもは寝てるとどこからか声が聞こえます・・・
「こっちへおいで・・・・・えるどらど・・・」
周りを見ても人はいません
しかしほへもは、不思議な事には慣れてるためそんなに動じませんでした
ほへも: (なにかしら・・・・気のせいかな・・・)
再び床に入ります・・
しかし・・・
また聞こえてきます・・
「こっちへおいで・・・」
さすがに、
ほへも: (やはり聞こえるわ・・・何かしら・・・)
声のする方へ行ってみました・・・
そこには・・・・
この世の物とは思えないほどの綺麗な蝶が飛んでます・・
ほへも: わあ・・・なんて綺麗なのかしら・・・・
そう思った瞬間・・・・
自分の懐から光が溢れます
見てみると懐の中の知矢飛が光を放ってます
光り方がどうやら・・・、蝶と何か交信してるようにも見える・・
ほへも: なっ・・・何が起きてるの・・?
驚いてると、
蝶がひらひらと・・・外に飛んでいきます
ほへも: まっ・・待って!!どこ行くの!!
こっちへおいで・・・
ほへもは追いかけます・・
距離を移動するにつれ、懐の知矢飛はいっそう光り輝きます
こっちだよ・・
こっちだよ~
追いかけて追いかけて・・気がつくと・・・・・
こっちだよー・・・
エルドラド・・・
こっちだよ・・・・
そこは入ってはならない禁断の西の森
夜中なのに・・何故か・・昼間のように異様に明るい・・・・・
コッチヘオイデ・・・
こっちこっちこっち~・・・・
ほへも: 何故かしら・・・
不思議に感じながらも蝶を追いかけ進んでいくと・・妖艶な光を放つ鳥居がありました
蝶が鳥居をくぐった瞬間・・!
ほへも: あっ・・・・
蝶は跡形もなく消えました・・・
ほへも: どっ・・・・どこへいってしまったの?
・・あたりを見渡してると・・
鳥居の真ん中から声がします
こっちだよ・・
ほら、こっち・・
おいで・・・
こっちこっち・・・
刻は同じ頃・・・・
城に姫の姿が無いことに
見回りをしていた天道平八郎は気が付きました
城内中の兵士に告げます!
天道: ひっ姫様を探せ!!!!
姫様どこにおられますかー!! ひめー!
ひめさまー!!
姫サマー!
姫さまー!!!!
ふと・・目を凝らすと・・・
姫の部屋からずっと続く輝く何かが・・・
天道: もっ・・・もしや!?
っと思った天道、
輝く何かをたどり、天道も西の森へ
天道: 不思議じゃあ・・・いやに明るすぎる・・・
暫く行くと、遠目に怪しげな光を放つ鳥居が見えました
そこに姫もいるではありませんか!
天道: ひっひめさまああああ!!!
ダダダダダダダダダダッ!!
しかしほへもは鳥居に吸い込まれるように消えていきます・・・
天道: 行っちゃダメです~~
~!!
ダダダダダダダダダッッッッ
天道は飛びかかって止めようとそのまま鳥居の中へ・・・・・・
ほーら・・こっちだよ・・・
こっちだってー
こっちだよ~~~・・・
ほへも: お願い待って!!・・どこいくのーーー!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ほへも: ん~~・・どこへ行ってしまったのかしら・・・・?
ほへも: えっ! つっ・・・月が2つ・・??!
こっ・・ここは何処なの??
同じ頃・・・

天道: ん・・ぅぅ・・・・ひめさま・・・・・ハッ!
ひっ・・・・姫様!?
いずこへ!!!?
ダダダダダダダダダダッ

天道: あ・・あれは何じゃ・・・りゅっ・・・龍が飛んでおる・・
なるほど・・・そういうことじゃな・・

ここはどこじゃぁああ!!
古の2人はどうやら、
時空や世界も超え、
不思議な世界へと迷いこんでしまったようです・・。
後編へ続く・・・