第3章:蒼い化猫
2012年11月19日 22:15
エルドラドへの入り口の謎を解くため
そのマスターリーダーとなり、
信頼出来る仲間を集める為の
国資の使用や国の施設の利用、
さらに軍隊を動かす権限を国から許された天道・・。
しかし、あてもなく捜索するのはとても無謀。
天道は苦悶の表情を見せた・・。
フィーラ: そうそう、この本を・・
フィーラ: はい、天道さん^ ^
フィーラは笑顔で天道に古い文献を差し出した。
天道: これは?
フィーラ: 古い本ですが・・少しだけ解読してみたんです^ ^
ページページに解読してみたメモを差しときました^ ^
フィーラに渡された古い文献・・
表紙に書かれた文字、その名も
「エルドラド」
フィーラ: この本によると・・古の方々も同じような境遇で・・
大勢のお仲間を捜していたと書いてありますね・・
それは、各国で見つけた大勢の仲間・・・。
身分、種族は違えども、意気投合し同じ志を持って共に信頼し合えたとある・・
フィーラ: その中には、私と同じ王の娘もいたと書いてありますよぉ^ ^
天道: 姫様ww仕事が早いですねw
フィーラ: 堅苦しいのでフィーラでいいですよ^ ^
天道: フィッ・・フィー・・・無理です(;´∀`)スイマセン
フィーラ: 別に気にしないのに^ ^
天道: す・・すいません(・Θ・;)w
フィーラ: そうそう!
この本を解読してたら、
お仲間の中に動物と話す事が出来る子供のお話が載っていました。
もしそんな方がいたら素敵ですよねぇ・・・・w
私、・・・そこの章を読んでたら夢中になっちゃって^ ^♪
天道: 動物と・・・話す・・・・ああ、そういえば!
ラノの神秘の森カルーに出る蒼い化け猫の話が
街の冒険者ギルドで話題になってたな・・。
フィーラ: ふむふむ・・・確かな情報ではないでしょうけど、
あの森では何があってもおかしくなさそうですし・・・
あたってみる価値アリかもですね。。
カルーは聖域と呼ばれてるが、さすがに危険な場所へ一国の姫を連れて行くわけにいかないと、
天道はフィーラに、文献の続きの解読をお願いし、天道は一人森へ搜索へ・・
フィーラ: それならばこれを・・・・・^ ^
と、天道はフィーラから王国に伝わる宝物を渡されました。
それは、知矢飛という交信道具。
離れていても、会話ができるという不思議な道具・・・
知を矢のように飛ばせる事によりこの名前がついたとの話。
そうして天道は旅立った・・。
神秘の森カルーはケルラ大陸のラノ地域とコンヌース地域のちょうど間にある場所・・。
そこにたどり着くには、ウルラ大陸から海を渡り、砂漠を越えなければいけない。
海を超え・・・
丘を超え・・・・
砂漠を越えて・・・・
何日かの野宿を繰り返し、やっと神秘の森にたどり着いた天道・・。
しかし、さんざん探したが、その噂の蒼い化け猫は見つからず、
天道: ・・ああ、やはりただの噂だったのかな・・
・・・とヘトヘトの天道は迷路のような森の中でで座り込みました。
・・・・・・いつのまにかうつらうつらと・・天道は寝てしまいます。
どれだけの時間が過ぎたでしょうか・・・
「ガサガサ・・・」
天道: (・・・・ん・・何かの音がする・・猪かな?)
タッタタタタタタ・・・・にゃっ・・・にゃっにゃっにゃっ!・・トテテテテテ・・・・にゃっにゃっにゃっ
・・・・・・にゃっにゃっにゃっにゃにゃっにゃっ・・・タッタタッタタタタ・・・
・・にゃっにゃっにゃっにゃにゃっにゃっ・・・・トテテテテ・・・
実はそれは蒼い化け猫が、死んでるように寝てる天道を見つけ、生存を確認しに来た音でした。
蒼い化け猫: (にゃっ・・息してるにゃっ・・・
ああ!!!、腹ペコでたおれてるのかにゃ!?)
・・・タタタッ・・・にゃっにゃっにゃっにゃにゃっにゃっ!
またどこかへ行ってしまいました・・
しばらくして・・
タッタタタタタタ・・・・にゃっにゃっにゃっにゃにゃっにゃっ
蒼い化猫: ・・・・にゃにゃにゃ!うんしょっ・・
ドササッゴロゴロ
その音で天道はさすがに起き上がります。
天道: ・・・ん~・・・誰か居るのかい?
蒼い化猫: ・・・ふにゃっ!!?!!!!
天道: え?ww
蒼い化猫: にゃぅ~~~!!!・・・・(タッタタッタタタタッ・・・
天道: ちょww・・えっ?えっ?・・あの子まさか・・
おっ・・(」°ロ°)」オーイ!!!
蒼い化猫: じーーーーーーーーーーーーー・・・・・
呼んでも・・木の陰から出てきません・・
天道: ・・てか、あれは隠れてるつもりかなぁ・・ww
ふと・・周りを見ればたくさんの木の実やら何やら・・
天道: どわっっ!!?
こっ・・これ、君がくれたのかー?ありがとー!・・・・ちょ・・生肉まである・・w
・・聞こえてるだろうと、天道は話しかけます。
天道は、隠れてる蒼い化猫をおびき出す作戦を考えました。
天道: ああ、美味しかったー!・・さてもう少し寝よう!
・・・・とまた眠りにつくふりをしました・・・。
しばらくすると・・
・・・・・ にゃっにゃっにゃっにゃにゃっにゃっ・・・・タッタタッタタタタ
にゃっにゃっにゃっにゃにゃっにゃっ・・・・
にゃっにゃっにゃっにゃにゃっにゃっ・・・トテテテテテ
蒼い化猫: じぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・
いまだっ!っと天道は、
天道: おろろろろろー!!!
蒼い化猫: ぎにゃああああ!!
バリッ
バリッ!!
蒼い化猫はびっくりしすぎて、天道をひっ掻きました。
天道: ぁう・・・・・( ; ̄ω ̄)ゞイテテ・・・
そのまま逃げようと思った蒼い化猫でしたが
・・・痛がってる天道見て・・・心配になり近寄りました
蒼い化猫: ・・にゃあ・・いたかったかにゃぁ・・?
ごっ・・ごめんにゃぁ・・
天道: いやいや、驚かせた僕が悪いんだよごめんね;
蒼い化猫: ごめんにゃあ・・・
天道: ごめんねぇ
蒼い化猫: ごめんにゃあああ!!
天道: ごめんねえええええ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
2人: ・・プッ・・あははははははww
ずっと2人でごめんばっか言ってる事に2人して笑っちゃいます。
天道は蒼い化猫に傷の手当をしてもらいながら、
今、自分がしてる事、自分に起きた事の話をしました・・・・。
蒼い化猫: め・・女神様にゃぁ? ・・・・ キラキラキラ・・・
わぁぁぁw・・・・・・ キラキラキラキラ・・・・
蒼い化猫は目を輝かせて話を聞きます。
そして天道は、彼女の身の上話も聞きました。
物心ついた時からここで暮らしてる事・・
さらに、化猫と呼ばれるようになった理由・・・。
それは、カルー森に狩りに来た猟師から、
自分の家族同然の動物達を守ろうと
人が来る度に驚かして追い返してたから・・・
それを聞いた天道は決断しようと思いました・・。
天道: 君は・・森の生活が好きなんだよね・・、
僕はぁ・・・とりあえず城に戻るよw
猫: ぅ~・・・まっ!待ってにゃ!!!
う・・・うちもっ!連れてって欲しいにゃ!!!
天道: ええっ!
でっ・・・でも、森から離れなきゃいけなくなるよ?
猫 : うにうにー!!
うちも・・女神様に会って・・お願いしたい事があるにゃっ
それに・・
おひげさんに付いて行けばきっと良い事ある気がするにゃぁっ!!
天道: おひげさんて僕のことかww
猫 : でもでも・・・ちょっとまっててにゃああ・・・・トテテテテ・・・・・・
蒼い化猫と噂されていた女の子の本当の名前は・・・
「shihori」
森の精霊がエルフと恋をし・・産まれた子。
両親は神の罰を受け、異世界に飛ばされる。
赤ん坊だったShihoriを育てたのは・・そう、森の動物達。
森で生まれ、森で育ち、森に鍛えられた。
彼女の五感と言われるものはどの動物以上のものがあり、
実は第六感と言われるものも備わっている。
それに怪我したものを触るだけで癒す不思議な力が・・・
そして・・・彼女は育ててくれたいっぱいの森の動物達に別れの挨拶をしました。
shihori: 行ってくるにゃっっ(`・ω・´)キリッ
森の
動物達: ワオーン!ブヒブヒ!キーキー!ガオーン!・・・
こうして天道は、新たな仲間を連れて一時城に帰るのであった・・・。
天道: ※ フィーラさん!動物と話せる子・・・連れて戻ります!
とっても素敵な子で!・・カクカクシカジカ・・
フィーラ: ※ わぁ!さすが天道さんです!^ ^
美味しいお菓子用意して待ってますねっ^ ^♪
※は知矢飛会話